こんにちは、こげまるです。
本日紹介する絵本は日本で一番人気のワニが出てくる、こちらの作品です!
『わにわにのおふろ』小風さち 文/山口マオ 絵(福音館書店)
わにわには、ハードカバー化されている5冊のえほんセットも出ています。
かわいいカバーに入っていて、プレゼントにおすすめです♪
書籍情報
作者 | 小風さち 文 / 山口マオ 絵 | ||
出版社 | 福音館書店 | ||
初版年月日 | 2000年6月1日 こどものとも年少版 2004年10月15日 幼児絵本シリーズ | ||
カテゴリ | ものがたり | ||
ISBN | 978-4-8340-1970-4 | ||
対象年齢 | 読んであげるなら:2才から 自分で読むなら:― | ||
シリーズ | 幼児絵本 わにわにシリーズ | ||
ページ数 | 24ページ | ||
サイズ | 22×21cm | ||
文字数 | 約320字(やや少なめ) |
あらすじ
ワニのわにわには、おふろが大好き。
今日もおふろに入ります。
お湯をためて、おもちゃをうかべて、湯船につかって…ワニなのになんでもできちゃうわにわには、おふろで楽しく歌も歌っちゃいます!
最後はちゃ~んとあったまり、タオルで体もしっかり拭いて…ああ、おふろって楽しいなぁ。
見た目の迫力十分なわにわにの、のんびり楽しい日常の一コマ。
大人気シリーズの1作目です。
感想
わにわにシリーズ1作目!
金色のぎろりとした目に、鋭い歯のぎっしり生えた大きな口。
わにわには、見た目はちょっと怖くて不気味だけれど、中身はとってもユーモラス。
そんなわにわには福音館の人気者!
本作が「わにわに」シリーズの1作目です。
どのくらい人気かというと、シリーズ5冊すべてがハードカバー化されていて、なんとカルタまであるんです!
絵本のカットのほかに、書き下ろしのイラストもあるんだそう。
気になる方は是非チェックしてみてください。
お風呂が大好きなわにわに。
これでもか!というくらいお風呂で遊びまくります。
おもちゃも泡も、洗面器もシャワーでさえも、わにわにの手(足?)にかかれば楽しいお風呂グッズに!
ワニなのに、やっていることはまるで小さなこどもみたい。
そんなわにわにの姿に、子どもたちも親近感を覚えたり、惹かれたりするのかもしれませんね。
わざわざ鏡を見て、ちょっとキメた感じで歌ってるのがなんともいえずかわいくてたまりません
わにわにの“音”がクセになる
わにわにのお話は、なんといっても音が魅力です。
じゃぐちを回す音、お湯のたまる音、お風呂に飛び込む音、泡を飛ばす音、体をふく音…わにわにが何かをすると、いつも”わにわに音”がするのです。
音がちょっと変わっているのは、やっぱりわにわにがワニだから?
”わにわに音”とセリフは、その一文だけでぐっとわにわにワールドに引き込まれてしまう、わにわにだけの音なのです。
本作で一番盛り上がるのも、わにわにが歌うシーンではないでしょうか?
わにわにがお風呂で歌うのはどんな歌なのか、ぜひ絵本でお確かめくださいね。
迫力あるわにわにと独特のフォント
わにわにのお話は、山口マオさんの木版画で描かれています。
木版画の多色刷りってどうやってやるんだろうと思わずYouTubeで調べてしまいました。
色付けしては刷り、を繰り返して作り上げていくそうです、すごいですね。
木版画の力強い線で描かれたわにわには、とってもパワフルで”ワニ感”にあふれています。
おふろで温まっているシーンなんて、川でじっと見を潜めているわにそのものです(笑)
木版画の力強く、太い線で描かれたわにわにの姿と、わにわにのどこか愛らしい行動のギャップが、わにわにシリーズの魅力ですね。
そしてもう1つの特徴が、文章の文字。
この文字も、版画で彫られた文字だと思います
ちょっと太めの、手彫りの文字。
一字一字彫っているためか、同じ文字でも微妙に形が違っていて、とっても味があります。
“わにわに音”の文字は、躍動感があって、文字も楽しげに見えます。
絵と文字の両方が、わにわにの独特の世界観を作り上げているんですね。
子どもと読んでみると
長女はわにわにが怖かったようでイマイチ…でしたが、次女三女はわにわにが大好き。
”わにわに音”を真似したり、名前をわにわにっぽく(ex.”りな”だったら”りなりな”)呼んであげるととっても喜びます。
わにわにが歌うシーンはみんな大好き。
お風呂で真似をするとノリノリで合わせてくれます。
保育園でわにわにを読んだ時も、歌うシーンがめちゃくちゃ盛り上がるそうです。
1~2歳の子どもたちがみんなで真似して歌ってたら最高にかわいい!
さすがは人気者のわにわに、保育園でも子どもたちの心をばっちりつかんだようです。
まとめ-超強面なのに親近感!みんなに愛されるわにわに
ちょっと怖いその見た目。
だけど、次は何をするのかな?と目が離せなくなる、無邪気な姿。
やりたいことを思いっきり楽しんで、そしてとっても満足気。
わにわにはまるで子どもみたいですよね。
本物のワニっぽい怖さ、不気味さそのままの見た目なのに、絵本を読み終わる頃には、なぜかとってもかわいく感じるのです。
超強面なのに、たまらなく愛おしい。
ワニは見た目によらないのです。