こんにちは!こげまるです。
本日紹介する絵本は、わたしたち親世代ももなじみのある、あの作品の最新作です!
『いたずらからす ばばばあちゃんのおはなし』 さとうわきこ作(福音館書店)
※書店にて注文ができます(2023年4月現在)
書籍情報
作者 | さとうわきこ | ||
出版社 | 福音館書店 | ||
初版年月日 | 2022年04月01日 | ||
カテゴリ | 絵本/ものがたり/シリーズ | ||
ISBN | ― | ||
対象年齢 | 読んであげるなら:5,6歳 自分で読むなら:― | ||
シリーズ | こどものとも ばばばあちゃんシリーズ | ||
ページ数 | 32ページ | ||
サイズ | 19×26cm | ||
文字数 | 約1170字(やや少なめ) |
あらすじ
ばばばあちゃんの庭のりんごが、真っ赤に色づいた。
りんごを食べようと、みんなで話をしているところへ、からすの親分がやってきてこう言った。
「からすは、ひとくちたべればりんごがおおいしいかどうかわかるよ」。
それを聞いたばばばあちゃんは、からすにりんごを一口あげようとしたが、なんとからすは大勢でりんごの木にとびかかり…!?
りんごをめぐる、ばばばあちゃんとからすたちの、真剣勝負の始まりだ!
感想
ばばばあちゃんシリーズの最新作。12年ぶり12作目!
子どもの頃から読み親しんできたばばばあちゃんシリーズ。
表紙には、ばばばあちゃんとこいぬとこねこ、そして今回の敵役(⁉)のからすに、りんごが描かれています。
表紙のからすが結構にこやかなので、からすのちょっとしたいたずらと、それにお返しするばばばあちゃんを想像していました。
が、からすのいたずらはちょっとしたレベルではなく、ばばばあちゃんも結構本気でやり返します。
その本気さが、さすがはばばばあちゃんです(笑)
今回のお話出てくる親分からすは、たった一羽でばばばあちゃんのところへやってきて、相手をよく観察していて、そしてとても賢い。
実は、作者のさとうわきこさんのお庭のりんごの木にも、親分のようなカラスが来るそう。
今回のお話は、さとうわきこさんの日常をもとに描かれたストーリーなんですね。
ばばばあちゃんらしさがたくさん!
わたしの中のばばばあちゃんは、子どもの頃に読んだ「やまのぼり」や「どろんこおそうじ」のまま止まっています。
12年ぶりの新作で、ばばばあちゃんも時代の流れで少し変わってるのかな…と思いましたが、今も昔もばばばあちゃんはばばばあちゃんのまま!
今作も、ばばばあちゃんらしさにあふれています!
令和の時代も、ばばばあちゃんは変わらない!
登場人物たちのテンポの良い会話。
一筋縄ではいかないからすたちの、ちょっと憎たらしい表情。
からすたちとの真剣勝負の中で、ばばばあちゃんは色々な作戦を立てますが、それがどれもとってもばばばあちゃんらしいのです。
カラフルに手書きされたセリフやオノマトペがとってもにぎやかで、読んで、見て、とっても楽しい一冊です。
このにぎやかさは、ばばばあちゃんシリーズではおなじみですよね
子どもと読んでみると
長女は先に保育園で読んだようで、「このお話面白いんだよー」と教えてくれました。
ばばばあちゃんとからすの攻防戦も面白くて気に入っているそう。
でも、長女が一番好きなのは、物語の最後に出てくる“アレ”。
保育園で読んでもらっていたときに、最後に“アレ”が出てきて、「うわぁ~いいなぁ~ってなって好きになった」と、すっかり心を奪われた様子です。
たしかに“アレ”は、大人が見ても心躍る…!
“アレ”がなんなのかは、ぜひ実際の絵本でご確認くださいね。
まとめ-令和でも愛されるばばばあちゃんの物語
ばばばあちゃんの1作目が発表されたのは、約35年前の1987年。
なんと昭和の時代です。
1作目が発表されたころと比べて、子育ての常識も変わり、子どもを取り巻く環境も大きく変化しています。
それでも、35年前も、今も、子どもたちはばばばあちゃんが大好き。
子どもが好きなものって、どれだけ時代が流れようとも本質的には変わらないのかもしれませんね。
長年愛されるシリーズの最新刊、本当に喜ばしい!
ガッツがあって行動派、子どもみたいに遊んで、ちょっとだけ短気なばばばあちゃん。
読んでいる人を元気にしてくれますよね。
わたしは、結構むちゃくちゃなことをするばばばあちゃんが、お料理やお裁縫がとっても上手なところが好きです。
本物のおばあちゃんっぽくて良いですよね!
今作「いたずらからす」の結末も、ばばばあちゃんらしい、ハートフルな終わり方。
気になる方はぜひ、読んでみてくださいね!